2008年 04月 26日
根拠のない自信 |
静岡県富士市のゆめまちネットから送られた下記の報告に反響が大きかったので紹介します。
4月19日(土)、ラホール富士で開催しました子育て!応援講座「児童精神科医・佐々木正美×非行カウンセラー・伊藤幸弘」には会場定員150名いっぱいの来場をいただきました。
佐々木さんの話で印象に残った言葉。それは「“根拠のない自信”の大切さ」、という話です。
学校や学習塾の成績だったり、スイミングやそろばんなどの習い事の級だったり「根拠のある自信」は、とても脆い。自分より成績の良い子に出会ったり、自分より泳ぎの速い子やピアノのうまい子に出会えば、それまでの自信は劣等感に変わる。
さらに、ともすれば、自分より成績の悪い子、自分より習い事の優れていない子の前で優越感を誇示しようとする、そうした「根拠のある自信」だけを身に付けさせる養育・教育が今日の様々な青少年・若者の社会的問題の根源になっている。
子どもたちに本当に必要なのは、友だちから学ぶこと、友だちに教えること、すなわち、友だちと交わって豊かに遊ぶこと。
その積み重ねが「根拠のない自信」を育む。「根拠のない自信」こそ、社会で生きていく上でとても大切な要素になる。
という主旨のお話でした。
「根拠のない自信」を自分の生きていく基盤にできる子どもたちが増えたら、きっと、日本の社会もやさしい社会になっていくんでしょうね。
そして、今は「学歴」や「肩書き」や「年収」といった“根拠のある自信”しか、自分の生きていく基盤にできない大人がはびこっているから、生きづらい社会になってしまっている、とも言えるのかも知れませんね。
みなさんは「根拠のない自信」、持っていますか?
(たっちゃん@渡部達也)
「根拠のない自信」の話、胸にグッときました。
子どもの世界だけではない。
てんぱくPPであったり、こどもNPOでもそうですが、
特に何か資格を持って子育て支援の場にいるわけではない。
じゃあ、それではいけないのだろうか?
私は保育士の資格を持っていますが、だからそれがどう通用すると
いうのだろうか?
現場で関わる子育て中のスタッフに何度頭が下がったことだろうか。
「根拠のない自信」その感覚を大事にしたい、と思いました。(めぐ)
『根拠のない自信』の話、今日4人で話をしている時、そんな話になり、この転送文を読んで更に盛り上がりました。
幼児サークルに関わっていて、根拠のある自信に繋がる言葉を既に乳幼児期から浴びて(?)いる子どもの、なんと多い事か。そして、それと同じくらい『思いやり』『優しさ』を教え込もうとする。
現場にいて、胸が痛くなります。
でも、それを聞くことで“その言葉がけは必要ないよ”と母親達に言える機会がある事に感謝しないとな〜…ということも思います。(わか)
by tenpakupp
| 2008-04-26 23:10
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